広報業界では取材獲得のための活動をパブリシティといいます。パブリシティとはもともと「宣伝」や「世間に対して広く知ってもらうこと」と訳されますが、業界では「宣伝」ではなく「報道」してもらうための活動を指しており、プレスリリースやプレス向けイベントなど報道関係者に向けて発信を行い、ニュース掲載や報道に繋げることを目的にしています。
それでは、「パブリシティ」と「広告」はどのような点が異なるのでしょうか。
ここで似た言葉で混同されやすい「パブリック・リレーションズ」=「PR」について説明しておきます。
「PR」の目的は利害関係者=ステークホルダーと良好な関係性を構築することで、この良好な関係を築くために情報の発信を行い広く報せることが必要になります。つまり、そのような意味では広報はPRの一部ということができます。
「広告」は、新聞や新聞、テレビCMなど企業が広告枠を購入し、自社の発したいメッセージを世間に発信すること目的に行います。お金を支払いメディア露出させることから「ペイドメディア」ともいいます。
前述したように「パブリシティ」はプレスリリース等を用いたメディアによる「報道」獲得であることを考えると、「PR」の大きな概念の中に「パブリシティ」や「広告」などがあると言えます。
報道は広告のように購入することができないため、受け取り手によってはその情報の信頼性に大きく違いが産まれることが多いです。
それでは「パブリシティ」を行う利点とは何でしょうか?
1. 多くの人に情報を伝えられる
メディアに掲載されると、より多くの人に自社の情報を届けらるためその影響力は大きいです。
自社の扱っている商品やサービスがある分野に特化した物であった場合でも、その分野の専門誌などにもパブリシティを行うことで、興味がある人にダイレクトに広く情報を届けることが可能になります。情報を届けたい相手にリーチしやすくなるだけではなく、広く認知してもらえる点でもメディア掲載は重要といえます。
2.予算がなくても実施できる
多額の予算が必要となる広告施策とは異なり、パブリシティは予算の有無に関わらず誰でも行うことができます。
しかし、お金を払って行う広告とは異なりパブリシティは企業側が掲載内容をコントロールできない場合がほとんどです。つまり無料の広告ではないということです。発信するメディアも世間が必要としている情報を発信する責務があるため取材された内容が取捨選択されるのが通例です。
3.企業の信頼性の向上
メディアに取り上げられるということは、第三者から認められているということ。全く聞いたことのない企業よりも、取材を受けていたり、日ごろ目にする企業のほうが信頼できますよね。3つ目のメリットとして、社会からの企業の信頼性が高まるというポイントがあります。
信頼性のあるメディアに掲載されれば、当然企業の信頼度も高まります。特定の分野を牽引しているメディアに掲載されれば、その分野から認められている証明になります。
社会からの信頼が高まることは、ステークホルダーとの関係性構築にも役立ちます。パブリシティは、メディアに掲載されることだけではなく、その先にあるメリットまで見据えて行えると良いでしょう。


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